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2012年10月30日火曜日

ミラー衛星衝突(KOMARR) ロイス・マクマスター・ビジョルド

ヴォルコシガン・サーガの(日本での)最新刊が出てた。もう出ないかと思ってたので油断していた。何時出たんだろう?
しかし、1998年の作品が今頃になってやっと出版。
どんな大人の事情があるのか解らないが、こういう状況では、英語版を辞書片手になんとか読む方が早いな。きっと。
それと、タイトル。なんで”コマール”じゃダメなのか?
新規読者のためには、確かにこういうタイトルの方が目を引きやすくて、いいのかもしれないけど、激しく違和感を覚える。

さて、作品の方だが、ネイスミス提督が消えて、皇帝直属聴聞卿という立場になったせいか、アクションシーンはほとんどなくなったのが残念だが、面白いことは変わらない。
それと、今までのキャラが出てこないのも寂しい。
イワンとか、エリ・クインとか、今回のヒロインのエカテリンに語る思い出話の中にちょっとだけ登場するだけだ。セタガンダの捕虜収容所からの大脱走劇とそのときのトラウマの話は定番の思い出話。今回もちゃんと話してたな。

今回の舞台となる惑星コマール。
いままでの作品にもコマール人はちょくちょく登場していたけど、惑星のイメージとしては、あまりはっきりしたものはなかった。
ワーム・ホール・ネクサスの要所でバラヤーから銀河世界に通じる唯一のワーム・ホールがある星系。現在はバラヤーに併合されている。そのため、併合(占領)に反対するテロが時々起こる。
こういう政治的背景に付け足すことはあまりなかったが、自然環境については、空気が薄く、人々はドーム都市で暮らしている、いわゆるテラフォーム事業が盛んに行なわれている。ミラー衛星もその一つで、太陽の光を集めて、惑星コマールを照らして暖めている衛星だ。

これと貨物宇宙船が衝突して、ミラー衛星の一部が破壊されてしまう。
バラヤー皇帝のグレゴールとコマール人女性(誰だっけ?)の結婚式が近づく今、テロの可能性を探るべく、皇帝直属聴聞卿のマイルズ・ヴォルコシガンがコマールに派遣されるが・・・
というのが、今回の本。

翻訳も結構出ているので、SFファンなら、ヴォルコシガン・シリーズは読むべし。

俺は、これから英語版にチャレンジしてみようと思う。というか、アマゾンで購入はすでにした。まだ、あまり手をつけてないけど。買ったのは、
"YOUNG MILES"と"KOMARR"だ。
さて、辞書片手にがんばってみるか。

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