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2012年11月15日木曜日

銀狼の花嫁 デイヴィッド&リー・エディングス

ベルガリアード、マロリオン物語の前日譚にあたる物語、
魔術師ベルガラス(BELGARATH THE SORCERER)の1巻目。
原本は1冊の分厚い本だが、邦訳版は3分冊になっている。それでも十分分厚いけど。
女魔術師ポルガラ(POLGARA THE SORCERESS)と姉妹本になっているみたいだ。

この本も部屋の隅から発掘したので、読んでないと思ったので読んでみたら・・・記憶にあるな・・・
でもせっかくだがら読み返してみた。

盗人の少年ガラスがアルダー神の弟子ベルガラスとなり、弟神のトラクに奪われたアルダーの珠を取り返すために、兄弟弟子たち、いろいろな神々の民とともに大陸を2分する戦いを挑む。
戦いの末、トラクは禁断の珠の力を使ったため、半身に永遠に消えることのない炎による火傷により、絶叫をあげて倒れた。しかし、珠の力により世界は文字通り2分された。大陸は引き裂かれ、大海がその裂け目に押し寄せた。アルダーとベルガラスは西の山脈を隆起させ、なんとか大海の進攻を食い止めた。そしてトラクの神官たちも、彼らの神の体をなんとか、東のマロリーまで運びきった。

***訂正***
山脈を隆起させたのはアルダー神とベラー神だった。


しかし、戦いはまだ終わってはいない。

数千年後ベルガラスは、アロリアの王<<熊の背>>チェレクと3人の息子、<<猪首>>ドラス、<<俊足>>アルガー、そして<<鉄拳>>リヴァと供にトラクの都クトル・ミシュラクへ珠を取り返しに潜入し、見事に珠の奪還に成功する。
しかし、ベルガラスの兄弟弟子の1人、ベルゼダーの裏切りが発覚。謎のトラクの3人目の弟子とは彼のことだった。以後彼は、ゼダーと呼ばれる。

その後、珠の守護者となったリヴァを守るために、ベルガラスの命令でアロリア王国は分割される。
西の海に浮かぶ、天然の要塞、風の島リヴァ。海の国チェレク、北の湿地帯にドラスニア、草原のアルガリアがこうして誕生した。
そして、神々は去った。

ガリオンの時代には伝説となっている”アローンの書”に記されている内容が、当事者たるベルガラス本人の手による物語として語られるという形になっている。(ポルに双子が生まれた後、暇そうにしているベルガラスにガリオンとダーニクが提案したのだ。物語の最初から知りたいと。)
それと同時に、この物語はベルガラスとポレドラの出会いの物語でもある。
彼女がポレドラとは、途中まで一切触れていないが、まあはっきりとわかる。
意思の力で、狼になったりフクロウになったりする人々だ、生まれたのが人間だからとか、狼だからとかは、一切関係ないんだろう。

非常にライトな感じで語られるエディングスのファンタジー小説。
今回はベルガラス目線なので、さらにそれが顕著になってる感じだ。
ライトノベルしか読んだことない人でも十分いけるんじゃないかな。
長いけど、さくさく読める。

エディングスは、日本での知名度がどのくらいかは解らないが、一番好きなファンタジー作家だ。
ファンタジー好きなら読むべし。と自信を持って言える。
もちろん、ベルガリアード、マロリオン物語を読んだ後にね。

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