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2012年11月12日月曜日

クリミナルマインド 4 #19

連続放火犯
House On Fire

いろいろな人間ドラマはありそうだが、楽しげな映画館の日常的な光景。
なんとなく解ってはいたが、みんな死んでしまうとは・・・

人はみな燃え盛る家に住んでいる。
消防車は来ないし、出口もない。
テネシー・ウィリアムズ

19人が死亡した映画館への放火。
最近も似たような放火殺人があり、連続放火殺人事件だ。

(地元の医者の先生、ロストに出てたな。)

通常、放火魔は火をつけることが目的で殺人は言わば事故。
しかし、今回の犯人は、非常口を封鎖しており、人を殺すことも目的だったようだ。
そこでホッチは被害者たちのプロファイルをやりたいが、ここは小さい町、みんな知り合い同士だ。全てが記録に残っていいるわけじゃない。
”なかったことにしてやるのが一番ということもあるさ。”
と地元消防の署長(保安官かも)は言う。

記録に残っていない事実を調べるには? そう、ガルシアの出番だ。
ホッチはガルシアに被害者たちの資料、公式なもの、非公式なもの、から事件解決に繋がる共通項を調べるように指示を出す。

重要になると思われる非公式な資料が地元では手に入らないためだが、この作業、ガルシアには、ちょっと酷だったようだ。
日ごろ彼女が対しているのは”データ”。数字や記号の集まりだ。そこに感情が入り込む余地はあまりない。
しかし、今回の彼女の仕事は、言わば被害者たちのプロファイル。
ガルシアは思い切り彼らに感情移入してしまう。

あまつさえ、容疑者に上がったトミーにさえも、同情的になってしまう。
”彼が町から追い出されたときと同じように、ただの噂で彼を責め立てている”という具合に。
トミーは、この町があまり公にはしたくないような仕打ちを受けて、町を出て行ってしまっていたのだ。

幼いころ火事で両親を亡くしたトミーと妹のティナ。
見知らぬ土地で見知らぬ人々と暮らさなければならなくなったトミーとティナ。
祖父母はいるものの、2人だけの世界を作る2人に、嫌悪感を抱く人々もいたようだ。
そして噂は広がる・・・彼らは仲が良すぎる・・・

結局、噂により、町中がトミーの敵になった。
そしてある日、大人たちから袋叩きにあい重傷を負い、その後、よその土地の寄宿学校に送られる。追い出されてしまったも同然だった。
”彼を変えてしまったのはこの町だったんですね”とリードは言う。

しかし、トミーがティナに異常な愛情を抱くようになっていたのは事実だった。
彼女を取り戻すことが、今回の一連の連続放火殺人の目的だったのだ。

最後ティナを人質にガソリンとマッチを手に、BAUや警官たちと対するトミー。
”町中焼き尽くしてやる”と言い放つトミーに、
”無理だ。ティナを愛しているんだろう?”返すホッチ。
そしてトミーは我に返ったように回りを見渡し、燃え尽きたマッチを手から離す。
”ティナ、愛してるよ”
ティナが”解ってる”と泣きながら答えてくれたのは、トミーにとって唯一の救いだったな。


私は正気を失うほど人を愛してきた。
正気を失うほど愛さないと愛を実感できなかったから。
フランソワーズ・サガン

最後にホッチは、今回の事件で動揺するガルシアに言う。
”君は人間の良い面を見る。ずっとそのままでいてくれ。”
彼女はピュアなのだ。

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