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2012年11月11日日曜日

遺伝子の使命 ロイス・マクマスター・ビジョルド

買っただけで読むのをすっかり忘れていた、遺伝子の使命。
マイルズは出てこないようなので、後でもいいか・・・と思ってたわけだ。
最近になって偶然発見?したので、やっとこさ読んだ。

ヴォルコシガン・シリーズと同じ世界を舞台にした物語だが、マイルズは出てこない。
主役はエリ・クイン中佐だ。
舞台となるのはクライン・ステーション。
ネイスミス提督からの諜報任務を帯びた彼女の活躍を描いた作品だ。
そして、もう1人の主人公は原題のタイトルにもなっている、アトスのイーサン。
イーサンの故郷のアトスは、男だけの惑星だ・・・まあ所謂アレな世界だが、そういう描写はないので、ご安心を(一部の人には残念でした)。

事件の発端は、アトスの生殖を支えてきた、要となる卵巣培養其が衰えてきて卵子を生み出さなくなってしまった。しかも、代わりに銀河世界から輸入した卵巣培養其が何者かに摩り替えられていて、使い物にならない廃棄物が送られてきたということだ。
そのため、アトスの未来を託された、生殖センターの医師であるイーサンが、銀河世界に代わりの卵巣培養其を調達に出発する。
そして、クライン・ステーションについたイーサンが、生まれて初めて見た女性が、エリ・クインだった・・・

というわけで、行方不明になった卵巣培養器を巡って、
クイン、そしてイーサンの冒険が始まる。

背後には、セタガンダのスパイ、そしてジャクソン統一惑星のバラピュートラ商館の影が・・・
クインの使命とは?
そしてイーサンは無事に卵巣培養其を確保してアトスに戻れるのか?

1986年の作品なので、ちょっと古臭さは感じるし、マイルズが出てこないので、ちょっと、他のシリーズと比べると一段落ちた感じはするものの、クイン主役の物語は、これしかない(たぶん)ので読んどいていいだろう。
ミラー衛星衝突の時点で、マイルズはデンダリィ傭兵艦隊提督を退いているので、エリ・クインは、もう当分出てきそうにないしな。(確か、クインが艦隊を引き継いで提督に収まったんじゃなかったかな。)

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