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2012年11月2日金曜日

クリミナルマインド 4 #18

リーパー
Omnivore(雑食?)

運命は一つの災いを与えるだけでは満足しない。
プブリウス・シルス(Publius Syrus)

とある刑事の自宅を訪れるホッチ。
ベッドに横たわる彼は、見るからに具合が悪そうだ。
彼は引退した刑事ショーネシー。
そして、彼はホッチに衝撃の告白をする。
昔、リーパーと呼ばれたシリアルキラーと取引をしたと。
この事件はホッチ駆け出しの頃の事件で、突然犯行が止み、そのまま未解決になっていた。
ショーネシーは”追わなければ、殺しをやめる”とリーパーに持ちかけられ、これに同意したのだ。
契約期間は、お互いの命のある限り。
そして、自分の命がもう間もなく終わることを悟った彼は、やっとホッチに打ち明ける決心をしたのだ。リーパーの視線を日々感じていたショーネシーは、やつは自分が死ぬのを待っていると確信していた。

そして、10年間の沈黙を破り、リーパーは復活した。

犯行を再開したリーパー。
凶器はナイフと銃のようだが、ターゲットはカップルなら誰でも関係ない。
それで、雑食系シリアルキラーとカテゴライズされてるらしいが、このネーミングはちょっと・・・
それと被害者の持ち物を持ち去り、次の被害者に身に付けさせるという拘りがあるようだ。
唯一の例外が、ただ1人の生存者フォイェット。彼の眼鏡は次の事件、リーパーが身を潜める前の最後の事件では見つからず、今回の再開を記念するかのように今まで取っておかれていた。

あれ?リーパーとフォイェットの声が似てるな・・・偶然似てるなんてありえないので、おそらくこいつがリーパーで間違いない・・・と思うが・・・実際に刺されていることを考えると解らない。多重人格とか、双子とかかも。いやいや2代目という可能性も。
なんにしろ、彼はリーパーにとって何か特別な存在のようだ。

フォイェットはリーパーに何箇所も刺されて重傷になり、以後、事件のトラウマから世間から隠れて生活しており、唯一の友人は、リーパー事件を追っている作家のコルソン。かなりの重傷だったようで、リーパー自ら通報した救急隊が駆けつけなかったら・・・ん? やっぱり、そういうことなんだろうか?

そして、前回と同様にホッチに取引を持ちかけるリーパーだったが、当然ホッチはこれを拒否。
そして、その結果の大量殺戮に、さすがのホッチも心が壊れそうだ。

自分の責任だと思い動揺するホッチに、ロッシは銃を渡して”これで責任を取れ、後は我々がやる”と突き放す・・・これはロッシ、いくらなんでも言い過ぎ。
ショーネシーが取引して、BAUが帰された後も独自にリーパーのプロファイルを行なってきたホッチとしては、やはり責任を感じるんだろうけど、
ロッシの言うように、殺したのはリーパーだし、やつと取引したのはショーネシーだ。
ロッシ自身が一時引退していたことを引き合いに出して、
”本の宣伝ツアーしている間に殺された人の責任を感じれるか?”
みたいなことを言っていたのは面白い。
さらに、ギデオンまで引き合いに出して、”被害者に責任を感じるのは良心の呵責じゃない。ただのエゴに過ぎない”と切って捨てる。
そして、”これは仕事にすぎない、俺たちがやめたら、他の誰かがやる”とも。
これでホッチは納得したのかどうか・・・でもやるしかないだろう。

そして、現場に残された血で書いた数字から、リーパーにフォイェットの隠れ家の住所が全てがばれたことを知ったBAUは手分けして急行する。

しかし、これはリーパーの罠だった。
不意を突かれて気絶してしまったモーガンに銃を向けて、
”起きろデレク。死ぬ時間だぞ”
と言ってリーパーは銃の撃鉄をあげる。
ここで画面が切り替わり、モーガンが向かった家から運び出される遺体が映し出される。
え?
まさか、本当に殺されてしまったんだろうか?
遺体確認のため、顔に掛けられていた布を上げると・・・
デレク・モーガン・・・じゃなかった。
解ってはいたけど、ドキドキものだな。
殺されたのは、モーガンと一緒に向かった刑事のオマラだった。

モーガンは無事だった、
バッジを取られて、替わりに銃弾を持たされていたけど。
リーパーにとっては自分は死んだも同然、殺しても面白くないので、記念品だけ奪ったのだろうと、分析するモーガン。
しかしこれは、モーガンの今後の行動に影響しそうな出来事だな。

そして、やっとフォイェットがリーパーだとわかったBAU。
リーパーがマスクを取るとフォイェットの顔が現れるところをイメージするホッチ。なんで今まで気がつかなかったのか、という思いだろう。
BAUは、会いに行っているはずのコルソンの携帯の位置からフォイェットの居場所を割り出し、急行。
コルソンを人質に抵抗するフォイェットだったが、BAU全員の銃口を見せつけられて、さらにホッチに、”死んだら、世間の評判を楽しめないぞ”と説得されて降伏。
一瞬モーガン、撃ってしまうんじゃないかと思ったけど、思いとどまったようだ。

オマラが殺された現場に、取っておいた自分の血を大量にぶちまけて死を偽装していたので、あのまま消えれる予定だったのだろうけど、自分の記事を修正させるためにコルソンを呼び出したのが致命的だったな。シリアルキラーにありがちな自己主張の強さがあだになったな。

帰りの飛行機で例の銃弾を見つめるモーガン。
”引きずるなよ”、”出来るのか?”、”やるしかない”というホッチとモーガンのやり取り。

人は人生における過ちを積み上げて運命と呼ぶ化け物を作り上げる。
ジョン・ホッブス(誰?)


・・・普通はちょっとしたエピローグがあり終了だが、今回はただのエピローグというには重要すぎる事件が発生してしまった。

フォイェットが脱獄したのだ・・・自分の手首を噛み切った血で、血を吐いて痙攣しているように見せかけて。
しかも、自宅からは刑務所の詳細な図面が発見された。
逮捕されることも折込済みの、すべて計画だったというわけだ。

”お前らが思っている以上に有名になってやる”
彼がBAUに捕まるときに吐いたセリフだ。
そのときには、ただの捨て台詞だろうくらいにしか思っていなかったが、
こんな計画だとは・・・これは捨て台詞じゃなくて本気だったということだな。

これでフォイェットはまた10年沈黙するのか?
たぶん、再び現れるのはもっと早いだろうな。

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