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2012年11月11日日曜日

コールドケース 6 #18

奇妙なことをまくし立てる統合失調症患者のピートとその担当医ジュリー・ラミレス。
ピートの方が被害者だろうと予想しながら見ていると、燃える家の中に倒れているのはラミレス先生だった。
炎に焼かれるという強迫観念みたいなものがあるピート。彼が殺したんだろうか?

しかし犯人は不明のまま、そして事件はコールドケースへ・・・じゃなくて犯人はすでに捕まって服役中という特殊なケースだ。
しかし、この犯人扱いされて服役中の男、別に同情する必要はない。こいつは連続放火魔だ。それで未解決の放火殺人事件をこいつにおっかぶせてしまったんだろう。

ピートの友人が持ち込んだ彼の日記には、ラミレス先生を焼いたともとれる記述があった。
これはただの妄想なのか、はたまた現実を反映しているものなのか?

尋問のプロフェッショナルのリリィやスコッティと言えども、妄想の中に生きているピートから証言を引き出すのは一苦労だったな。特にスコッティは匙を投げてた。
しかしリリィは諦めず、妄想と現実の接点を探していく。

空想の友達エクスリー = 幼い頃に火事で死んだ兄。
安全な場所インナープレイン = 兄とよく遊んだジャングルジム = メーカー名がエクスリー。
2つの鍵になる妄想の正体はこんな感じだった。

そしてラミレス先生はピートを安全な場所から現実に引き戻そうとしていたみたいだ。
これに怒ったピートが先生を殺した?と思ったリリィだったが・・・

この後のピートへの尋問の最初の一言は、”今CIAから電話があった”
リリィの作戦だが、話の合わせ方が絶妙。
その結果、エクスリーからの指令でラミレス先生に自宅のカーテンに火をつけたことを自白。
あーやっぱりか・・・
しかし、火を付けたとき、すでに先生は倒れていたとも話すピート。
むむ。これはまだ続きがあるな・・・

ラミレスの同僚のガルトン。
こいつが、エクスリーの振りをしてピートにラミレスを焼けと命じたやつだった。
やたらと守秘義務を振りかざす、嫌な感じの医者だったが、まさか彼女を、殺すほど憎んでいたとは。
その理由は、ラミレスの日誌に記されていた。

呼び出したガルトンを尋問するのはスコッティ。
相手のプライドをくすぐるように下手に出た後の、手のひら返しの強烈な尋問。
さすがスコッティだ。 ただのモテ男じゃないな。

”自己愛性人格障害”

これがガルトンの病名だ。
なんかよくわからないが、要するに”鼻持ちならない野郎”(スコッティ曰く)ってこと。
しかし病気らしい。
そして、その治療のために、ピートの向精神薬をこっそり盗んで服用していたみたいだ。
このことがラミレスにばれてしまったために殺したと・・・
そして、エクスリーの振りをしてピートに電話して、ラミレスを焼けと指令を出した。
後始末と、できればピートに罪を着せるためだろうな。

ガルトンの自白による、最後のラミレスとのやり取り、病気のガントンを助けようとするラミレスに対して、すごい高圧的な態度、これが”自己愛性人格障害”ということなんだろうな。
しかし、医者が病気だったって展開は、あまり見ないな。なかなか面白い。

最後にリリィがピートに言う、
”ジュリーはあなたを信じていた”
ラミレスに裏切られたとずっと思ってきたピート。
統合失調症は直ることのない病気らしいけど、これで少しは救われるかな。

良い医者が死に、悪い医者が生き残る。
世の中、不公平だな。
患者はたまらんな。


前回、少年を撃ったことで、少年の弁護士に叩かれるリリィ。
しかし、ベルの手腕でなんとか丸く収まった。
この男、確かに優秀みたいだな。
リリィたちの良い味方になってくれてる。
別れた奥さんとの間に娘がいるようだが、なかなか会えないみたいだ。鞄に娘が張った、剥がれそうなキティちゃんシールを見ながらリリィに愚痴をこぼしてた。
リリィに”戦わずに諦めるタイプには見えない”とか煽てられたのか、次に会ったときには新しいキティちゃんシールが増えてた。
がんばって会える時間を作ったみたい。いいパパだな。

それから、ジェフリーズは無事に退院した。
しかし、ニックが退院祝いのプレゼントに選んだのは、シー・モンキー・・・
まさか、これで笑いを取る気だったんだろうか?


今回、使われている曲は全てジョン・レノンの楽曲だ。
要所要所で流れる曲が、なんとなく雰囲気に合っていて、実に美しい。
いかん。また、俺の物欲がふつふつと・・・

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