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2012年11月27日火曜日

コールドケース 6 #20

キューバ人の有望な野球選手ゴンサロ。
アメリカのエージェントと接触した罰により野球を取り上げられた彼は、キューバを脱出することを決意する。
そして、ボロい筏でカリブ海を越えてフロリダまでたどり着いた。
海岸での沿岸警備隊との攻防も、野球選手らしい華麗な走塁技術で、動きの鈍そうな太っちょの警備隊員をかわして無事にアメリカ上陸に成功。しかし一緒にやってきた仲間は、そう上手くはいかなかった。

そのゴンサロが翌年の1999年に殺された。
そして事件は、コールドケースへ。

今回は、彼の事件の再捜査だ。
怪しいのは、まずはエージェントのレイエス。
2番目は、従兄弟のファンかな。

レイエスは、キューバから有望選手を亡命させるために、色々と不誠実な行為をやっていたみたいだ。
ゴンサロから頼まれていた、家族のアメリカへの呼び寄せ、妻と息子はちゃんと連れてきたが、両親の代わりに野球選手を連れてきたりと、金のためならなんでもするってタイプだな。
これにゴンサロはぶち切れて、レイエスと縁をきる。
・・・確かに、こいつが殺したわけじゃないけど、結果的に、ゴンサロは、この行為のせいで殺されたも同然だ。

従兄弟のファン、アメリカで成功しつつあるゴンサロに嫉妬して・・・
と思ったが、そうじゃなかった。もっと複雑だった。
リリィたちには、”自分も昔ちょっと野球やってた”と言っていたが、その実、剛速球ピッチャーだったようだ。あだ名は”キャノン砲”。そして、ゴンサロと共に海を渡った仲間だったのだ。ただし、海岸での攻防で、彼はゴンサロほど幸運には恵まれなかった。
キューバに強制送還され反逆者として投獄。そして刑務所内での暴行により、二度とキャノン砲は撃てない体に・・・

しかし、最後の希望を持ってやってきたアメリカ。
そして、ゴンサロの紹介でレイエスがスカウトを呼んでくれる手筈になっていた。
その矢先、ゴンサロがレイエスと契約解除したのだ・・・
最後の希望を奪われた形になったファンはぶち切れた。
そして持っていたバットをゴンサロに打ちつける。
打ち所が悪かった・・・心臓を強打されて、心臓発作。
必死に助けを呼ぶファンだった・・・

リリィとスコッティの尋問に涙ながらに答えるファン。
それにしても、いつもながら、2人の尋問テクはすばらしい。


最後、ゴンサロの息子がホームスチールを決めるシーンでは、ちょっと、うるうる来た。
そして妻の目には2人を見守るゴンサロの姿が映る・・・

スコッティはキューバ系らしいな、色白なんでわからなかった。
じいちゃんがキューバ人で、海を渡ってアメリカに亡命したようだ。

スコッティの冷蔵庫の中には年代物のシャンパンが眠ってた。
ゴンサロと同じように、キューバが解放されたときのために、じいちゃんが取っておいたものだろう。
スコッティはキューバのことはあまりよくわからない。関係ないね。みたいな態度を取っていたけど、それは違うみたいだな。
自分の出自に興味がない人間は、あんまりいないだろう・・・

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