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2012年11月8日木曜日

ヒューマン・ターゲット 2 #11

渋滞中のハイウェイ。
黒いライダースーツのバイク乗りから、突然銃撃を受ける、お気楽そうな男ボブ。
幸運にも、たまたま携帯を取るためにしゃがんでいたため、撃たれずにすんだ。

そして、どうやって知ったか解らないが、チャンスのオフィスに相談にくるボブ。
チャンスたちの調査によると、ラブラブのはずの妻アンジーが、ボブの命を狙っているみたい。
ボブはスパイ衛星の暗号開発に携わっており(ボブは気象衛星と思っているみたいだが)、彼女はその暗号を狙ったロシアのスパイだったのだ。

という訳で、今回の任務は、夫を妻から護衛するというもの。

この女スパイのアンジーことナターシャ、かなりの凄腕。
チャンスと互角の戦いだ。

夫婦の旅行に強引に付いていったチャンスとの山小屋での戦いは、なかなか面白かった。
戦い前の、緊張感が張り詰めたディナーでの、ボブの蚊帳の外っぷりも。

お互いに銃のチェック(弾倉抜き取り)のために、軽いタッチとか、チャンスに視線釘付けで一瞬たりとも目を離さないとか、何も知らなければ嫉妬しそうなシチュエーションだ。

お互いに銃が使えないため、ディナー用のナイフでの戦いになったが、なかなか決着がつかない。
そして、なんとかボブを連れて脱出に成功するチャンス。

しかし、彼女ほどのスパイがボブ暗殺に何度も失敗するとか、あり得ない。
さらに、山小屋に彼女がC4を持ち込んでいたこともあり、彼女の真意がなんとなく解ってきたチャンス。
アンジーはボブを殺す気は無い。
彼女はボブを助ける気でいたのだ。
携帯をとるためにしゃがんだのも偶然じゃない(電話の相手はアンジーだった)。
山小屋のC4は2人して死を偽装するためだろう(チャンスがぶち壊した)。
なぜって?
偽りの愛がいつしか本物に変わってしまったってことだ。

このことを確信したチャンスは、作戦を立てる。
それは”アンジーの愛に賭ける”という作戦。
暗号の入ったディスクとボブ自身を餌にロシアのスパイ一味をおびき出し、後は、ボブを助けたいというアンジーの作戦に乗っかって、調子を合わせて行動するというもの。
この作戦には親戚の名前はない・・・みたい。

ボブが待つ現場に現れるスパイ一味。もちろんアンジーもいる。
彼女、見た目が、なんかニキータ(旧の方)っぽいな。
一体どうやって彼女はボブを助ける気なのだろう?


双眼鏡で見守るチャンスの目に映る彼女はどこか悲しげ。
と、彼女の目から涙が流れた落ちた・・・
これは・・・まさか・・・
銃を取り出した彼女は、ボブに告げる、”ごめんなさい。許して”

彼女は銃の引き金に指が掛かける。
同時にゲレロもスナイパーライフルの引き金に指を掛ける。

ここまで来ても、まだチャンスは動かない。作戦変更はなしだ。

そして、そのまま立ち去るかと思われたその瞬間、彼女は振り向きざまに心臓を狙って一発。
ボブは崩れ落ちた。

チャンスの作戦は見事に失敗・・・
と思われたが・・・弾丸は心臓から数ミリのところを綺麗に貫通。

アンジーにとって、これは正に賭けだった。賭けたのはボブの命と自分の射撃の腕。

胸を撃たれて苦しみながら、”彼女は僕を愛している!”と喜ぶボブ、それをあきれて見守るウィンストン、あくまで冷静なチャンスとゲレロ。実に面白い光景だ。

これでボブは死んだと思われたので、もう狙われることはない。
しかしこのままでは、ボブとアンジーは、もう二度と会えない。

本来なら、これで護衛の仕事は完了のはずだが、この後は特別サービスだ。
アンジーを救出するのだ!
しかし、チャンスが放った言葉は、”彼女を始末しよう”
何をする気だ・・・チャンス?

逃げたスパイ一味を追いかけるチャンスたち。

そして、真正面の衝突コースに乗せた車からの、チャンスとアンジーの一騎打ち。
バンバンと本気で撃ち合った後のすれ違う瞬間、2人の視線が絡み合い、彼女は引き金から指を離す・・・これは・・・
そして、チャンスの放った弾丸は彼女の胸を捉え、アンジーはもんどりうって車外に転がり落ちる。
切り札を失って一目散に逃走するロシアのスパイ一味。

見事な連携プレーだ。
あのアイコンタクトで、チャンスの意図が彼女に伝わったのだろう。
アンジーにとっては今度も賭けだったが、チャンスの射撃の腕は完璧だった。
走る車からの射撃にも関わらず、チャンスが撃った弾は、アンジーの心臓から数ミリのところを見事に貫通。

同じギブス姿で、お礼を言いに来る2人、幸せそうで、なによりだ。
今回の話は、ほんとに面白かったな。ハッピーエンドだし。



メインの話以外にも、エイムズの突然の結婚と、ゲレロは招待されたのに、自分は招待されなかったウィンストンの僻み、そしてあっという間の離婚とか、
マーシャル・プッチに謎の女の影とか・・・
興味深いできごとがいろいろあったな。

チャンスはことあるごとに、イルザに”あなたは本当の愛を知らない”
と言われているけど、これは確かに言えるかもしれないな・・・
チャンスの人生で、唯一、本当の愛と呼べるのは、キャサリン・ウォルターズに対する感情だけかも知れないな。
あっと、例の振られた南米のゲリラ兵士がいたけど、あれは本当の愛とは言い難いかも。

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