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2012年11月24日土曜日

クリミナルマインド 4 #21

A Shade of Gray
邦題:灰色の陰

アンバー・アラートが出た。
7歳の少年が誘拐されたのだ。

付近で発生している連続誘拐殺人事件の次の被害者と見られる。
かなり残忍なやつのようだ。
ロッシは言う、”奇跡を祈るか・・・”

子供を失うのは自分の一部分を失うのと同じだ。
Drバートン・グレビン(Burton Grebin 詳細は不明。ネットで調べてもクリミナル・マインド関連しか出てこない)

誘拐されたのはカイル・マーフィー
自宅前で記者会見を行なう両親のダンとサラと担当刑事のビル・ランカスター、両親の傍らにはもう一人の息子ダニーの姿も。
たぶんダニーが何か知ってるな・・・

ビルとダンは幼馴染、カイルとも仲が良かったようだ、ロッシやモーガンは、被害者に近すぎると警告するも、ビルは聞き入れない。何か強烈に思うところがあるようだ。

プロファイリングを開始するBAUの面々。
そして今回は、前の二つの事件から、意外なほどあっけなく容疑者特定。
容疑者のロリンズも直ぐに逮捕できた。
ビルがいきなり発砲したときは、ここで殺してしまうんじゃないかと思ったが、幸いにも弾は逸れた。
やはり、ビルは外れたほうが良さそうだな。
危うく、カイルの居場所を聞きだす前に殺すところだった。
そう、容疑者は逮捕したものの、カイルは見つからず・・・
おそらく、もう殺してどこかに捨ててしまったと見られる。

そして、今回はここからがメインだ。
比較的安全な連邦刑務所の餌をちらつかせて、カイルの遺体遺棄場所を吐かせようとするホッチ。しかし、何故か嘘の供述をするロリンズだった。
”デラウェア川に捨てた”
”遺体を何度も見て同じ興奮を味わおうとする、お前みたいなやつが、川に捨てるはずがない”

一方で、前の2件で死体が遺棄されていた森を捜索していたBAUと警察。
そして残念ながら、ビルがカイルの遺体を発見する。
しかし、遺棄された状態が、前の二件と全然違う。
そっと寝かせられている・・・
これは、明らかに”愛”のある行為だ。

何かがおかしい・・・
そう感じたロッシはリードに改めて誘拐現場の検証をさせる。
すると、次々に見えてくる、誘拐偽装の証拠。
・・・なんとなくそんな感じだったんだよな。
おそらく事故で死んでしまったのを隠そうとしていたんじゃないかな?

残るは、誰の責任で死んでしまったのか、ということだろうな。

ロッシとモーガンは、偽装に加担していると思われるビルを問い詰める。
すると、なんと”俺が殺した”と自供。
何か、一種の使命感のようなものも感じられる。一体なにがあったのだろう?

一方で、両親を説得して本当の話をさせようとするプレンティス。
しかし、彼らは涙を浮かべるばかりで、中々話してくれない。

もう、見ているこっちには、察しはついているけどな。と言うか最初から可能性は高かった。
そして、やっぱり・・・
お菓子の袋を開けられずに切れるダンの姿を見て、ピンと来たプレンティスは、徐々にダンから、あの日の様子を聞きだしていく。

日頃からウザイと思っていた弟に、作ったばかりのプラモを壊されたダニーは、ぶち切れ。そして殺してしまった。
その後、ダンに相談されたビルが、連続誘拐殺人に見せかける工作を行なった。
息子を2人とも失いたくなかったダンとサラを助けるためだ。

家族全員を交通事故で亡くしているビルは、何故、自分が生きているのか、ずっと悩んできた、そして、ダンから相談があったとき、”これだ、このために生きてきたんだ”と思ったらしい。
ビルにとっては、まさに神からの救いの声だったに違いない。

しかし、ダンとサラ、それとビルには、更なる試練が待っていた。
ダニーは社会病質者だった。言ってみればシリアルキラー予備軍。
何をやっても罪悪感を感じないのだ。カイルを殺したときも。
その兆候はいくつかあったようだが、親はまさかそんなことは考えないよな。

結局、息子2人とも失うことになってしまったダンとサラ。
そして、自分の生きる理由を再び失ったビル。
犯人がわかっても、誰も、少しも救われなかった今回の事件。
ビルは警官の職務に疑問を持ち、ロッシに問う。
”一体誰を守ればいいんだ?”
事件は解決したものの、これは”誰の勝利だ?”

ロッシは、
”それは我々には決められない。誰も勝たなくたっていいんだ”
と言うが・・・果たして、本当にそうだろうか?

家族がなければ人はこの世界でただ一人、寒さに震えるしかない。
アンドレ・モーロワ(フランスの小説家)

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