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2012年12月8日土曜日

コールドケース 6 #21

NOVEMBER 22ND
ハスラー

1963年11月
気の弱そうな男をカモにしたつもりだった凄腕ハスラーのデューク。
しかし、カモだと思ったこの男”ライフル”パトリック・レノックスはさらに上をいく凄腕ハスラーだった。
カモにするつもりがカモられたという恥ずかしい話だ。

そしてケネディ大統領が暗殺されたのと同じ日、レノックスの射殺死体が発見される。
背中に一発だ。

それにしても、スティルマン、ビリヤードに詳しいな。

伝説のプール・バー、ホワイティーズを復活させたトム・パケット、彼の話しによると、

殺された日、レノックスは”ボルティモア・レッド”と勝負するはずだったが、2人とも来なかったらしい。
”ボルティモア・レッド”とは、伝説のハスラーらしいが謎に包まれている。

そして、このバーから銃が出てきて、レノックスの事件も復活だ。

高級住宅街のチェスナットヒルで死体は発見されたらしいが、警察の捜査は、ほとんどなにも行なわれていなかった。ハスラーと警察は当時仲が悪かったとか・・・

レノックスは11月3日にノミ行為で捕まっていて、そのとき保釈金を払ったのが、”ドクター”ジョン・ノーウッド。
ホワイティーズで若手の指導をしていた男だ。
しかし、レノックスは聞く耳持たなかったらしい。

”モンキー”マック
レノックスの元相棒だが、やばい奴をカモってしまったとき、レノックスは1人で逃げてしまって、残った”モンキー”マックは腕を折られたとか・・・それ以来、レノックスはマックから逃げ回っていたとか。
そのマックは、かなりの悪だったようで、凶器の銃と同じ32口径の銃を持っていたようだ。
そして、今彼は当然のように刑務所にいた。

こいつの話によると、レノックスとは仲直りしたとか。
2万ドルの借金があったとも。
レノックスは、フィラデルフィアのことを悪運の街と呼んでいたとも。
そして現れた、”ヒル”ヒラリー・ローズという女の子。
レノックス自身も知らなかった、彼の娘らしい。

その彼女(現在は女ハスラーだ)によると、レノックスとは殺された前の晩まで一緒だったとか。
探しに出た彼女を待っていたのは、ケネディ暗殺に大騒ぎする人々。

そして彼女によると、レノックスを恨んでいた女がいたとか。
その女とは、最初出てきたカモのデュークと一緒にいた女だ。2人はぐるだったのか・・・
この女シャロン・ラトーラ、所謂、切れやすいタイプだ。
しかし、この女によると、ハスラーの未来に不安を感じたとかで、殺される前にコンビは解消したんだとか。

その不安の原因は、レノックスと揉めていた男、ベン・スカボ。
彼は、もうすでに亡くなっているが、ボクサーだった彼のカットマン(セコンドで止血する人)が”モンキー”マックだと判明。

再び刑務所の”モンキー”マックに会いに行くリリィとスコッティ。
やはり、こいつが、スカボを使って、腕を折られた恨みを晴らしたようだな。
しかし、その後、本当に和解したみたい。

そして、”モンキー”マックの証言から、レノックスが”ドクター”ジョン・ノーウッドの技を使うようになっていたことが判明。それと、ヒラリーと本当に仲が良さそうだったことも。

そして再び”ドクター”ジョン・ノーウッドのところへ。
今度はスティルマンだ。
レノックスは格下の相手に負けて、教えを請いにきたんだとか。
そして試合当日(殺される前の晩)も練習に励むレノックスがヒラリーを冷たくあしらうのを目撃。
”親子ごっこも、もううんざりなんだよ!”
泣きそうな顔で走り去るヒラリーだった。

そして、本当は、ヒラリーはレノックスの娘じゃないことがわかった。
今度はヒラリーだ。話しを聞くのはリリィ。
彼女によると、レノックスを騙したのは、ただ父親がほしかっただけ・・・と。
この告白を聞くリリィだが、自分の父親のことを思い、かなり同情的だ。
おかげで、仲が良さそうな感じになっていた父親と大喧嘩・・・
”お前の母親のことなど思い出したくもない!”
これはきついな。

ヒラリーの証言で、その夜、突然レノックスに電話があり、その後ロールスロイスで出かけたようだ。そして、レノックスに会ったのは、それが最後だとか。

そして、そのロールスロイスの持ち主は、レノックスの遺体が発見されたチェスナットヒルに住んでいた。
その人物の名はショッデンハイム。またの名は”ボルティモア・レッド”だった。

勝負は流れてはいなかったのだ、ホワイティーズじゃなくて”ボルティモア・レッド”の自宅で試合は行なわれた。
そして”ボルティモア・レッド”に勝利したレノックスだったが、
レッドに”4万ドル勝っているのに、そんなに怖い顔をしてプレイする奴は初めてだ”
と言われてしまった。”勝っているときも怖い顔”・・・ヒラリーに言われた言葉だ。しかも彼女に指摘された癖も、同じようにしていることにも気付く。

”こんな生き方じゃだめだ”
勝負をここで打ち切り、飛び出していくレノックスだった。キューをそのまま残して。
レッドは、このキューをまだ持っていた。唯一勝てなかったキューだと・・・
レノックスはヒラリーとやり直すことを決意したんだろう。

そして、この試合をセッティングしたのは、元相棒のあの女、シャロン・ラトーラだった。
・・・やっと辿りついたな。

尋問するのはリリィとスコッティ
交代しながら、彼女の心に切り込んでいく。

そして彼女は真実を話始める。
愛していた相棒のレノックスがヒラリーのためにハスラーを引退する・・・
”戻って最後までプレイしなさい!”
”ゲームは終わりだ”

当時のハスラーたち、全員が今もハスラーのままなのが、なんか悲しいな。
ハスラーは仕事じゃなくて生き方だ。引退するのは死ぬときだけだ。
ということなんだろう。

最後、”ボルティモア・レッド”のところにあった、レノックスのキューは、唯一の”家族”であるヒラリーの下に返された・・・ここで、ちょっとうるっとくるな。
レノックスが生きていたら、彼女の人生は、今とは違うものになっていただろうか?
映像からは、今の彼女が幸せなのかはわからなかったが、きっと今よりも幸せだっただろう。
少なくとも父親は見つけられたのだから・・・

ところで”ミネソタ・スキニー”スティルマンの腕前はどうだったんだろう・・・



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